ロッテが学生のころ
習い事をやっていた レッスンを終えるのは 夕飯時 週2は通っていた その帰り道は ちょいとした ギラギラのネオンの道を 歩いて駅に向かっていた 途中 キャッチのお兄さんだったと思うが スーツを着て いつもお店の前で立っていた ある日 「学生さんなの(・・?」 と声をかけられ ロッテは キッとにらみ 「なんじゃい!」 と言った そのころは まだ広島弁しかしゃべることが できなかった お兄さんは 「あ、あなたにどうこうしようとではなく なんで、しょっちゅうこの道を歩いてるのかな、と 最近みかけるようになったから」 と言ったので 「習い事しとるんじゃ」 と思い切り広島弁で言うと お兄ちゃん「どこの人(・・?」 ロッテ「広島じゃ」 お兄ちゃん「そうか、広島か あのね、何かあったらいけないから 僕がいるときはちゃんと見てるから 気を付けて帰るんだよ、交番もある場所知ってるよね」 ロッテ「知っとる」 と言って帰った それからは その道を歩いて お兄ちゃんがいるときは 会釈はしていた ある日お兄ちゃんが 「君、ぬいぐるみとか好きなの(・・?」 ときいてきた 「ぬいぐるみはいらん」 と言ったら ちょいと悲しそうな顔をされた それでも 会釈はしていた 卒業まで 習い事は続け その道を夜に通るのは 最後になった日 キャッチのお兄さんは お休みだったのか いなかった いつもありがとうございました とだけ言いたかったけど 残念だった なんだかんだと 優しい人に恵まれていたんだなぁ と思った ![]() タロット占いランキング スポンサーサイト
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